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検出項目の確認・対処ガイド

このページでは、スキャン結果に表示された各項目について 自分で確認・対処する方法 を説明します。

基本の流れ:

  レポートに検出あり

  Step 1: 自分で確認(このページの手順)

    ┌────────────┐
    │ 心当たりが │──→ 安全。対応不要
    │ ある?     │
    └────┬───────┘
         │ ない / わからない

  Step 2: 自分で対処(このページの手順)

    ┌────────────┐
    │ 解決した? │──→ 完了!
    └────┬───────┘
         │ いいえ

  Step 3: IT部門に連絡
         レポートファイルを添えて相談

1. 不審なプロセス

レポート例: 不審なプロセスを検出: xxxxx

確認方法

そのプロセスが何かを調べましょう。

Mac:

  1. アクティビティモニタ を開く(Spotlight で「アクティビティモニタ」と検索)
  2. 右上の検索バーにレポートに書かれたプロセス名を入力
  3. 見つかったら選択して 「i」ボタン をクリック → 詳細を確認
┌──────────────────────────────────────────────┐
│  アクティビティモニタ                        │
│                                              │
│  🔍 [ プロセス名を入力 ]                    │
│                                              │
│  プロセス名    ユーザー   CPU   メモリ       │
│  ─────────────────────────────────────────── │
│  xxxxxxx       takehiro   2.1%  50MB         │
│     ↑ 選択して「i」ボタンで詳細を見る       │
└──────────────────────────────────────────────┘

Windows:

  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
  2. 「詳細」タブをクリック
  3. レポートに書かれたプロセス名を探す
  4. 右クリック → 「ファイルの場所を開く」で場所を確認

判断の目安

こういう場合は安全こういう場合は危険
自分がインストールしたアプリ名前に心当たりがない
場所が Program Files や Applications 内場所が Temp や tmp 内
有名なソフトの名前ランダムな文字列の名前

自分で対処する方法

心当たりがないプロセスを停止する:

Mac:

  1. アクティビティモニタでプロセスを選択
  2. 左上の 「×」ボタン をクリック
  3. 「強制終了」 を選択
┌────────────────────────────┐
│  [×] ← ここをクリック     │
│                            │
│  「このプロセスを終了      │
│   しますか?」             │
│                            │
│  [終了]  [強制終了] ← コレ │
└────────────────────────────┘

Windows:

  1. タスクマネージャーで右クリック
  2. 「タスクの終了」 をクリック

プロセスを停止しても再起動で復活する場合

→ 「4. 自動起動項目」のセクションも確認してください。自動起動に登録されている可能性があります。

IT部門に連絡する目安

  • 停止しても繰り返し起動する
  • 場所が Temp フォルダ内にある
  • プロセス名がランダムな文字列

2. 不審なネットワーク接続

レポート例: 不審なポートへの接続: :4444 (Metasploit default)

確認方法

どのアプリがその通信をしているか確認します。

Mac:

  1. ターミナル を開く
  2. 以下を入力(ポート番号はレポートに書かれた数字に置き換え):
bash
lsof -i :4444

表示された COMMAND 列がアプリ名、PID が識別番号です。

Windows:

  1. 管理者としてコマンドプロンプトを開く(検索バーで「cmd」→右クリック→「管理者として実行」)
  2. 以下を入力:
netstat -ano | findstr :4444

表示された右端の数字がPID。次にアプリを特定:

tasklist | findstr PID番号

判断の目安

安全な可能性危険な可能性
開発ツール(VS Code, Docker等)が使うポート知らないアプリが外部と通信
VPN ソフトの通信レポートに「C2」「RAT」と書かれている
ブラウザの通信接続先IPが海外

自分で対処する方法

不審な接続のアプリを停止:

上の確認手順で特定したPIDを使って:

Mac:

bash
kill PID番号

Windows (管理者コマンドプロンプト):

taskkill /PID PID番号 /F

IT部門に連絡する目安

  • レポートに「C2サーバー」「RAT」と記載がある → 即座に連絡
  • 接続元のアプリが特定できない
  • 停止してもまた接続される

3. 注意が必要なブラウザ拡張機能

レポート例: 注意が必要な拡張機能: XXXX

確認方法

Chrome:

  1. アドレスバーに chrome://extensions と入力して Enter
  2. レポートに書かれた拡張機能名を探す
  3. 拡張機能の 説明権限 を確認
┌──────────────────────────────────────────────┐
│  chrome://extensions                         │
│                                              │
│  ┌──────────────────────────────────┐        │
│  │  XXXX Extension          [有効] │        │
│  │  「詳細」← クリックして確認     │        │
│  └──────────────────────────────────┘        │
└──────────────────────────────────────────────┘

Edge:

  • アドレスバーに edge://extensions と入力

判断の目安

安全な例注意が必要な例
広告ブロッカー(uBlock Origin等)名前に心当たりがない
パスワードマネージャー(1Password等)「全てのサイトデータを読み取る」権限
会社指定のツールChrome Web Store にない
レビュー数が多く評価が高い最近勝手にインストールされた

自分で対処する方法

不要な拡張機能を削除する:

Chrome:

  1. chrome://extensions を開く
  2. 削除したい拡張機能の 「削除」 をクリック
  3. 確認ダイアログで 「削除」
┌──────────────────────────────────────┐
│  XXXX Extension                      │
│                                      │
│  [詳細]  [削除] ← これをクリック    │
│                                      │
│  「XXXX Extension を削除しますか?」 │
│  [キャンセル]  [削除] ← 確定        │
└──────────────────────────────────────┘

Edge:

  1. edge://extensions → 該当の拡張の 「削除」

Safari (Mac):

  1. Safari → 設定 → 機能拡張
  2. 該当する拡張を選択 → 「アンインストール」

迷ったら無効化から

いきなり削除が不安なら、まずスイッチを OFF にして無効化しましょう。問題なければ後で削除。

IT部門に連絡する目安

  • 自分でインストールした覚えがまったくない拡張がある
  • 削除しても再び勝手にインストールされる

4. 不審な自動起動項目

レポート例: 不審な自動起動項目: com.xxx.plist

確認方法

Mac:

  1. Finder を開く
  2. メニューバーの 「移動」→「フォルダへ移動」 をクリック
  3. ~/Library/LaunchAgents と入力して Enter
  4. レポートに書かれたファイル名を探す
  5. ファイルを右クリック → 「テキストエディット」で開く → 中身を確認
ファイルの中に書かれた ProgramArguments を見る:

  <key>ProgramArguments</key>
  <array>
    <string>/usr/local/bin/なにか</string>  ← 何が実行されるか
  </array>

Windows:

  1. Windowsキー + Rshell:startup と入力 → Enter
  2. スタートアップフォルダが開く。不審なファイルを確認

レジストリの自動起動も確認:

  1. Windowsキー + Rmsconfig と入力 → Enter
  2. 「スタートアップ」 タブで一覧を確認

判断の目安

安全な例危険な例
com.google.xxx (Google系)ランダムな文字列.plist
com.microsoft.xxx (MS系)/tmp/ から実行するもの
com.apple.xxx (Apple系)curl や wget が含まれる
自分で入れたアプリ名base64 が含まれる(難読化)

自分で対処する方法

Mac — 不審なLaunchAgentを無効化:

手順:
  1. まず無効化(すぐに効く)
  2. 問題なければ削除
  1. ターミナルを開く
  2. 無効化する:
bash
launchctl unload ~/Library/LaunchAgents/不審なファイル名.plist
  1. 問題なければ、ファイルをゴミ箱に移動

Windows — 不審なスタートアップを無効化:

  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
  2. 「スタートアップ」 タブを選択
  3. 不審な項目を右クリック → 「無効化」
┌──────────────────────────────────────────────┐
│  タスクマネージャー > スタートアップ          │
│                                              │
│  名前          発行元          状態           │
│  ──────────────────────────────────────────  │
│  不審なアプリ  不明            有効           │
│     ↑ 右クリック → 「無効化」               │
└──────────────────────────────────────────────┘

スタートアップフォルダ内のファイル:

  1. shell:startup フォルダを開く
  2. 不審なファイルを ゴミ箱に移動

IT部門に連絡する目安

  • 無効化しても復活する
  • 中身に curl wget base64 nc が含まれる → 即座に連絡
  • 何を実行しているか判断がつかない

5. 不審なファイル

レポート例: /tmp 内の実行可能ファイル: xxxx / 二重拡張子ファイル: document.pdf.exe

確認方法

レポートに書かれたパスのファイルを確認します。

Mac:

  1. Finder → 「移動」→「フォルダへ移動」→ レポートのパスを入力
  2. ファイルを右クリック → 「情報を見る」→ 種類・サイズ・作成日を確認

Windows:

  1. エクスプローラーのアドレスバーにパスを貼り付け
  2. ファイルを右クリック → 「プロパティ」で確認

判断の目安

安全な可能性危険な可能性
自分が作成したファイル二重拡張子(例: report.pdf.exe)
開発作業で作ったスクリプト/tmp や Temp 内の実行ファイル
日付が自分の作業日と一致覚えのない日時に作成されている

二重拡張子ファイルは要注意!

報告書.pdf.exe 請求書.xlsx.scr のように、文書に見せかけた実行ファイルは
マルウェアの典型的な手口です。絶対に開かないでください。

自分で対処する方法

不審なファイルを削除する:

Mac:

  1. Finder でファイルを見つける
  2. ゴミ箱にドラッグ
  3. ゴミ箱を空にする

Windows:

  1. エクスプローラーでファイルを見つける
  2. 右クリック → 「削除」
  3. ゴミ箱を空にする

削除前にファイル名をメモ

後でIT部門に報告するため、ファイル名とパスをメモ(またはスクリーンショット)しておくと安心です。

IT部門に連絡する目安

  • 二重拡張子ファイルが見つかった → 即座に連絡
  • ファイルを削除できない(ロックされている)
  • 削除しても再び作成される

6. 高CPU使用プロセス

レポート例: 高CPU使用プロセス: xxxx (CPU: 95%)

確認方法

Mac:

  1. アクティビティモニタを開く
  2. 「CPU」 タブをクリック
  3. CPU使用率が高いプロセスの名前を確認

Windows:

  1. Ctrl + Shift + Esc → タスクマネージャー
  2. 「プロセス」 タブ → CPU列をクリックしてソート

判断の目安

安全な例危険な可能性
ブラウザ(タブを大量に開いている)名前に心当たりがない
動画編集ソフトxmrig, minerd 等の名前
ウイルス対策ソフトのスキャン中CPU 90%超えが長時間続く
ソフトのアップデート中プロセスの場所が Temp 内

自分で対処する方法

  1. まず、重い作業(動画再生、大きなファイルの処理等)をしていないか確認
  2. ブラウザのタブを閉じて改善するか確認
  3. それでも高いままのプロセスは 「1. 不審なプロセス」 の手順で停止

IT部門に連絡する目安

  • 何もしていないのに常にCPU 90%超え
  • プロセス名に miner xmrig が含まれる → クリプトマイナーの疑い

7. Chatwork関連の検出

レポート例: Chatwork認証データが存在 / Chatworkアプリデータが存在

これはINFO(情報提供)です

多くの場合、Chatworkを普通に使っていれば検出される項目です。
今回のアカウント乗っ取り対応として、以下を実施するだけでOKです。

自分で対処する方法

ブラウザのChatworkデータを削除:ブラウザ清掃の手順 に従ってください

Chatworkデスクトップアプリのキャッシュを削除:

Mac:

  1. Chatworkアプリを終了
  2. Finder → 「移動」→「フォルダへ移動」
  3. ~/Library/Application Support/Chatwork と入力
  4. フォルダの中身をすべて削除(フォルダ自体は残してOK)
  5. Chatworkアプリを再起動 → 新しいパスワードでログイン

Windows:

  1. Chatworkアプリを終了
  2. Windowsキー + R%APPDATA%\Chatwork と入力 → Enter
  3. フォルダの中身をすべて削除
  4. Chatworkアプリを再起動 → 新しいパスワードでログイン

IT部門に連絡する目安

  • この項目だけなら連絡不要です

8. hostsファイルの改ざん

レポート例: hostsファイルにChatwork関連のエントリを検出 / 重要ドメインのhosts改ざん

これがCRITICALで出た場合は危険です

hostsファイルの改ざんは、あなたの通信を偽サイトに誘導する攻撃です。

確認方法

Mac:

  1. ターミナルを開く
  2. 以下を入力:
bash
cat /etc/hosts

Windows:

  1. メモ帳を 管理者として 開く(検索バーで「メモ帳」→ 右クリック → 「管理者として実行」)
  2. 「ファイル」→「開く」→ アドレスバーに以下を貼り付け:
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
  1. ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更して開く

内容の見方

# 正常なhostsファイルの例:
127.0.0.1       localhost
::1             localhost

# ↑ これだけなら正常。以下のような行があると危険:

192.168.x.x     chatwork.com      ← 危険!偽サイトに誘導
10.x.x.x        google.com        ← 危険!
xxx.xxx.xxx.xxx slack.com         ← 危険!

自分で対処する方法

不審な行を削除する:

Mac:

  1. ターミナルで以下を実行:
bash
sudo nano /etc/hosts
  1. パスワードを入力
  2. localhost 以外の不審な行を削除
  3. Ctrl + O → Enter で保存 → Ctrl + X で終了

Windows:

  1. 管理者でメモ帳を開いて hosts ファイルを開く(上記手順)
  2. localhost 以外の不審な行を削除
  3. 「ファイル」→「上書き保存」

IT部門に連絡する目安

  • chatwork.com google.com slack.com などの業務ドメインが書かれている → 即座に連絡
  • 自分で編集した覚えがないのにエントリがある → 即座に連絡
  • 自分で追加した行がある(開発用など)→ 問題なし

9. 最近変更された隠しファイル

レポート例: 最近変更された隠しファイル: .xxxx

確認方法

Mac:

  1. ターミナルを開く
  2. 以下を入力:
bash
ls -la ~/ファイル名
  1. ファイルの内容を確認:
bash
cat ~/ファイル名

隠しファイルをFinderで表示するには:

  • Command + Shift + . (ドット)を押すと、隠しファイルが表示/非表示

判断の目安

安全な例確認が必要な例
.npmrc .yarnrc (開発ツール)名前に心当たりがない
.env.local (開発設定)ランダムな文字列のファイル名
.ssh/known_hosts (SSH接続履歴)最近インストールしたものがない

自分で対処する方法

  1. まずファイルの中身を確認(上の手順)
  2. 開発ツールの設定ファイルなら問題なし
  3. 不明なファイルはゴミ箱に移動

IT部門に連絡する目安

  • 中身が暗号化されている(読めない文字列)
  • バイナリファイル(テキストではない)

10. カスタムDNSサーバー

レポート例: カスタムDNSサーバー: x.x.x.x

確認方法

自分でDNSを変更した覚えがあるか確認。

Mac:

  1. 「システム設定」→「Wi-Fi」(または「ネットワーク」)
  2. 接続中のネットワークの「詳細」→「DNS」タブを確認

Windows:

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」(またはイーサネット)
  2. 接続中のネットワークの「プロパティ」→ DNS設定を確認

判断の目安

安全なDNS確認が必要
8.8.8.8 / 8.8.4.4 (Google)見覚えのないIPアドレス
1.1.1.1 / 1.0.0.1 (Cloudflare)会社のルールと異なるDNS
会社が指定したDNS

自分で対処する方法

DNSを自動取得に戻す:

Mac:

  1. 「システム設定」→「Wi-Fi」→ 接続中のネットワークの「詳細」
  2. 「DNS」→ カスタムDNSを選択して 「-」 ボタンで削除
  3. 「OK」で保存

Windows:

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」→ 接続中のネットワーク
  2. 「DNS サーバーの割り当て」→ 「自動 (DHCP)」 に変更

IT部門に連絡する目安

  • 自分で設定した覚えがないのに変なDNSが設定されている

11. npmサプライチェーン攻撃

レポート例: 侵害されたパッケージを検出: axios@1.14.1

CRITICALで検出された場合

エンジニア向け対応 の手順に従ってください

INFO(安全なバージョン)と表示された場合

axios@x.x.x を検出 (安全なバージョン) と表示された場合は問題ありません。
念のためバージョンを最新に更新しておくことをお勧めします。

bash
npm install axios@latest

IT部門に連絡する目安

  • CRITICAL で検出された場合 → 即座に連絡(ネットワーク切断)
  • INFO のみ → 連絡不要

まとめ: 対応フローチャート

レポートを開く

CRITICAL がある?
    ├── はい → IT部門に即連絡。PCの使用中止
    └── いいえ ↓

HIGH がある?
    ├── はい → このページの手順で確認
    │         → 自分で対処できた?
    │              ├── はい → 対処後レポートをIT部門に提出
    │              └── いいえ → IT部門に相談
    └── いいえ ↓

MEDIUM がある?
    ├── はい → このページの手順で確認
    │         → 心当たりがある → OK。念のためレポート提出
    │         → 心当たりがない → 対処するか、IT部門に相談
    └── いいえ ↓

LOW / INFO のみ?
    └── レポートを提出して完了!
        パスワード変更と2FAは忘れずに

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